「君の膵臓をたべたい」:読書感想文(日記についての補足編)

お知らせ:2020年8月17日更新→

「君の膵臓をたべたい」の感想文の補足です。前回書かなかった、文中登場する「日記」について触れました。感想文の部品として使ってください。

主人公の男の子は名前がはっきり書かれない。彼の名前は「」の中の記述でその時その時に応じて変化する。どうしてかな?と思っていたが、どうも桜良と男の子との関係性、親密度によって変化しているようだと、気づいた。作者の意図に思わず感心してしまった。

男の子はふとしたことから桜良がつけている日記を目にし、彼女が余命短いという秘密を知ってしまう。一方、桜良は死ぬまではこの日記は誰も見てはいけないという。このことをきっかけに二人の関係が始まるのだ。

私を含めた読者はこの日記を早く読みたくて仕方ないだろう。冒頭から、主人公が死ぬ、その主人公がつけている日記が死後他の人と共有される、と提示される。おまけに青春真っただなかの高校生が主人公であれば、もう泣いてしまうことは決まっている。物語はゆっくり進んでほしいのに、私はどんどん先へと読み進めてしまう。

桜良の死後、日記が男の子の目に触れる。彼は、彼ら二人のやりとり、その時その時、相手がどのように思っていたかを知る。ありがとう、ごめんなさい、を伝えたくても相手はもういない。桜良は彼のことをどう思っていたのか。あることにより、桜良と男の子の気持ちが通じていたとわかったとき、私の感動は絶頂に達した。悲しいというよりも嬉しいような気持ちで涙が止まらなかった。(546字)

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本を買うより安いですよ。

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