読書感想文:「犬が来る病院」(エモーショナル編)

お知らせ:2021年8月29日更新

「犬が来る病院」の読書感想文の別バージョンです。登場人物に焦点をあて、気持ちをストレートに表現しました。原稿用紙2枚程度です。多少気恥ずかしいと思うかもしれませんが、このぐらいでいいと思います。先生の気持ちをくすぐろう。

東京築地にある聖路加国際病院が本書の舞台だ。この病院は治療の質を高めるべくセラピードッグを小児科病棟に日本ではじめて導入した。入院中の子どもたちが犬と触れ合う様子、子どもたちの治療の様子が描かれている。

正直なところ、読んでいる最中に私は何度か泣いてしまった。読後はこれまでに感じたことのないようななんともいえない気持ちになった。それは単に登場する子どもたちの多くが、治療のかいなく亡くなってしまうということによるものではない。彼らの治療に対して取り組む姿勢が心を打った。病気の事実を受け入れ、希望を持ちながら日々過ごす姿はまるで子どものものとは思えなかったからだ。

私が印象に残ったのはちいちゃんという子どもだ。この子については筆者も印象に残ったと書いている。ちいちゃんは小学校1年生のときに骨髄性のガン、いわゆる白血病と診断された。その後、入院、骨髄移植して退院するも、再発し、亡くなってしまう。短い人生のうち、その残りのほとんどを病院で過ごしているのに、彼女のなんと明るくて前向きなこと。待ちに待った退院、学校へ再び行くことができたときの喜びはどんなだっただろう。

動物は死期が近くなると食べ物をほとんど摂らなくなる。自分の死期が近いのを知っているのだ。人間も動物だ。ちいちゃんは再発したときに自分が長くは生きることができないと知っていたのだろうと思う。それでもお父さん、お母さんに心配をかけさせまいと、周囲に気を使うのがとても健気で、頼もしくもあり、また不憫にも思ってしまった。

私はこれまでに大きな病気にもなったことがなく、入院もしたことがない。毎日学校にもいやいや通っている。そんな日常が当たり前でないこと、世の中には大きくならずに死んでしまう子どもがたくさんいるということを本書から学んだ。そして私はこれからの人生を一生懸命生きないといけないと思った。 (777字)

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