「ストロベリーライフ」:読書メモ(かため)

お知らせ:2020年8月17日更新→

今年の課題図書「ストロベリーライフ」の読書メモです。一気に読めるのはいいのですが、小説としてはいまいちです。よって、メモも批判的なものになってしまいました。小説の場合は読み手の好みがありますね。肯定的な意見と、否定的な意見は好みによっても左右されます。

登場人物の設定が悪い。 まず主人公。広告代理店勤務であれば一般的に高所得。
また、独立できるぐらいのクリエイティブディレクターなら配偶者もかなり知的のはず。登場人物のバックグラウンドとキャラがあっていない。登場人物が多すぎるか。それぞれのキャラを十分に説明できていないため、うるさい感じがする。

息子がキラキラネーム。意味がない。

Uターンして農業、しかも付加価値のある果物の生産という設定はいい。作業のディテールも語られ、農作業の大変さも伝わる。いちごの作り方は勉強になった。

しかし、キャラづくりをもっと考えても良かったのでは?あるいは当初の設定は違っていて、マーケティングの観点から安っぽいドタバタ劇を組み込んだのかもしれない。

そう考えると設定している読者層を見誤っているように思う。もっとキャラクターを 作り込めばキャラが勝手に動いて、もっと面白い話になったのではないかと思う。ステレオタイプな設定だし、穿った見方をすると、ちょっと差別的でもある。また、キャラを無理に動かしている感が否めない。

変なところにディテールがありすぎる。料理のレシピとか。もう少しストーリーに重要なところに誌面を割くべき。
反対にディテールが甘いところがある。ネットの記述の部分とか。

新聞連載小説を単行本にしたということだが、単行本化にあたり編集者の方でもう少し手を入れられなかったのだろうか。

まあ、現在小説なんてこんなもんなのだろうか。漫画を読むように軽く読みたい人むけ。人に本書を勧めるかどうかを聞かれれば、勧めない。

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