「余命10年」:読書感想文

お知らせ:2021年8月29日更新

リクエストいただきました小坂流加の「余命10年」の感想文です。(1982字)
タイトル通りのストレートな内容ですね。漫画的でちょっと子供っぽくもありますが。
この本で感想文を書く場合は、もし自分が余命10年だったらどのように過ごすか、そのことを書くといいでしょう。

ーーーーー本文ーーーーー

21歳で余命10年と告知された女性が、残された時間の中で、自分が夢中になれることを見け、そして充実した恋愛をして短い人生を終える。タイトルと表紙の女の子のイラストを見たときにどういう話なのかはわかっていた。「余命10年」というのはストレートすぎるし、私は泣いてしまうだろうと思っていた。

主人公の茉莉(まつり)がこう言っている。死ぬということを意識すると、その反対に生きることを強く意識するようになるという。10代の私にとって死というのは漠然としていて、自分には関係ないことのように思える。でも、茉莉のように突然「あなたはあと10年の命です」と言われたら、私は残りの人生をどのように過ごすだろうか。公開はしたくないし、茉莉と同じように、まず自分のやりたいことをやりたいかな。でも、私のやりたいことはなんだろうか。そう考えるとまずはやりたいことを探さないといけない。

茉莉は絵を描くのが得意だった。退院しても特にすることなく家にいたが、オタクの美少女の中学時代の同級生に誘われ、アニメの同人の世界にハマり、次第に夢中になっていく。漫画を描いて、同人誌を作ったり、衣装を作ってコスプレしたり、コミケに参加したりと、人生が充実していく。最後にはささやかながらプロの漫画家として単行本まで出してしまう。うーむ。自分の生きた証まで残して、やりきった感はある。私もこのぐらい夢中になれるものが見つかるといいなと思う。

そして、やはり女子の関心事といえば恋愛だ。茉莉は小学校の同窓会で再会した同級生の和人(かずと)と恋に落ちる。これは自然ないい出会いだね。和人の初恋の相手が茉莉という。出来過ぎているね。茉莉は自分の病気のことを隠して、OLをしていると嘘をついたままつきあう。二人は一緒に買い物に行ったり、食事に行ったりしてデートを楽しむ。なんとスノボに行って車の中で一晩過ごしたりする。こんなに出歩いて大丈夫なの?とこっちが心配してしまうぐらいだ。薬もたくさん飲んでいて、大きな手術の傷が2ヶ所もあるのに。

でも、茉莉の気持ちを考えれば嘘は仕方ないかもしれない。病気のことを知られたくないし、なんとなく後ろめたい気持ちになるのもわかる。小学校の同窓会で、何をやっているかと聞かれたら、無職とはいいにくいし。ましてや10年以上も会っていない人に病気のことを話すのはためらわれる。でも彼氏に対してはどうだろう。ある程度付き合ったら、嘘をついていたこと、病気であることを話したほうがいいと思う。まあ、そのタイミングが難しいからドラマになるのだが。結局、茉莉は出先で体調が悪くなり、和人に余命が短いことがバレてしまうわけだし。

和人は優柔不断だと思う。実家は代々続く茶道の家元で、そのことを受け入れることができずに就職もしないでブラブラしているというキャラ。でも、茉莉に自分の人生を受け入れろと言われて、家元を継ぐことを決意する。まあ、そうだよね。自分の彼女の命が少なくて、彼女が残りの人生を前向きに、一生懸命過ごすのを見たら、態度を改めるよね。でも、和人のように決断するのも難しいと思う。自分の置かれた環境を受け入れ、自分に向き合うというのはなかなかできない。自分のいい部分はいいけど、悪い部分も見つめないといけないから。でも、私も決断をするときにはしっかり自分に向き合おうと思う。

物語のクライマックス。別れの場面はとても切ない。日々お茶の稽古に明け暮れる和人。ある日、自宅の茶室へ茉莉を誘う。茉莉の余命はあと3年。この場で彼女は自ら別れを切り出す。もうすぐ死んでしまう私と付き合っても仕方ないと。和人は自分がやるべきことをやれと。本を読む前には、私は茉莉が死ぬときが別れのときだと想像していた。でも、違った。余命3年を残して別れが来た。ここは本当に泣けた。普通、いい恋愛の結末は結婚だ。でも茉莉は結婚しようという和人を思いとどまらせる。どうせ死んでしまうから時間が無駄になると。茉莉は和人と別れてからは漫画とコスプレに打ち込む。恋愛をやりきったということなのだろう。

実際に病気になって、余命が少ない人と結婚したという話は聞いたことがある。だから、結婚するかどうかは、人それぞれなのだと思う。結婚してもしなくてもいつか死んで別れが来る。私は茉莉は強いと思う。私だったらこんな強い心を持って、嫌いにもなっていない彼氏と別れることができるだろうか?でも、余命があと数年でも結婚するだろうか?

この本を読んで、人はいつか死ぬということを改めて考えた。自分のやりたいことを見つけてそれを一生懸命やりきるということが人生を豊かにするのだ。茉莉は好きなことと好きな人を見つけて後悔しないように時を過ごした。人生は年数でなく、どのように過ごすかが大切だ。私も自分の人生をどのように過ごすかをしっかり考えたい。



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