「羊と鋼の森」:読書感想文

お知らせ:2021年8月29日更新

宮下奈都の「羊と鋼の森」です。ちょっと前にリクエストいただきました。

感想文を書くにあたって、この本を読むヒトはおそらくピアノをやっている(やっていた)ヒトだろうということを念頭に書いています。私が感じる著者の言いたいことは、3つですかね。

1.継続は力なり。めげずに、あきらめずに努力を続ければいつか報われること。
2.人のことは気になるけど、ヒトはひとりひとり違う。ひとそれぞれ良さがあるということ。
3.自分のやりたいことをみつけて、それを仕事にすると素晴らしいこと。

これをもとに感想を書いています。皆さんも書くときには、このあたりについて自分の思うところを書くと良いでしょう。あと印象に残ったシーンの感想をいくつか書けば2000字は埋まるのではないかと思います。

ーーーー本文(1995字)ーーーー

北海道を舞台に、調律師となった若い男性が職場の先輩やお客さんとふれあう中で失敗したり、悩みながら成長していく様子を描く。全体的に言葉の使い方が表現豊かで暖かく、風景や登場人物の気持ちを細かく描写している。

主人公の外村は、彼が高校生の時に偶然出会った調律師の音色に魅せられて、調律師となった。調律師といえば、私の家にもやって来る。私はピアノを10年近く習っていて、家のピアノを年に一度調律師の方に見てもらっている。年齢はたぶん50歳ぐらいの方なので、この本に登場する外村やその先輩たちなどとはちょっと違う。よって、若い調律師というイメージがうまく浮かばなかった。

たまに調律しているところをのぞくのだが、とても真剣な表情で音を確認したり、大きなねじまわしのようなもので金具を締めたりしている。家のピアノはもちろんグランドピアノではなく、アップライトで、私はこのときしか中を見ることがない。ピアノの中は、表現するのが難しいが、グランドピアノを立て掛けたような感じで、金色に輝いている。

タイトルの「羊と鋼の森」というのはピアノのことだと読み進めていくうちに気づく。羊というのはピアノ線を叩くハンマーの材料。フェルトでできた金づちのようなもの。鋼はピアノ線のことだ。それが鍵盤と木の箱に収まって森になっていると作者は表現している。外村は北海道の中でも田舎の出身という設定。森の中で暮らしていたような人物。この森で暮らしていたというのが、外村の入社にあたり板鳥さんが強く推薦した理由である。板鳥さんというのは外村が高校のときに会った調律師で、実は世界的なピアニストも指名するという有名人。このあたりはファンタジーなんだと思う。

調律師になるには専門の学校に行かなくてはいけない。私も調律師は、なんとなくピアノ経験者で、耳が良くないといけないと思っている。でも、この本を読む限りそうでもなさそうだ。もちろん一人前になるには勉強や努力が必要だとは思うが。外村は偶然のきっかけから調律師を仕事に選んだ。高校を卒業してそのまま調律師の学校に行った。さて、私はどんな仕事をするのだろう。父はサラリーマンだし、母はパート勤めだ。進路や大学進学など話も出てきているが、まだピンとこないし、いまいち自分のことと考えられない。でも、なんとなく大学に行くのかなぁ、と思う。そういう意味では外村がうらやましい。でも、私は彼みたいに何かに青春を捧げることができるだろうか。

外村は北海道の大都会である札幌に出て頑張っている。私には仕事でうまくいったとか、失敗したという感覚がまだよくわからない。でも、そういうことを乗り越えてヒトは成長していくのではないかと思う。彼はピアノを習ってこなかったので、それを先輩社員からバカにされるという場面もある。また、先輩のお客さんを代打で対応したときにかえってダメにしてしまったりする。それでもめげずにコツコツやり続ける。その結果、技術が身につき、お客さんからも信頼されるようになる。特に個人でやる仕事はお客さんからの指名が入らなければやはり一人前と言えない。もし自分が主人公だったらお客さんから指名が入らなかったらとてもプレッシャーに感じるだろう。やはり何でもコツコツ続けないといけないんだなぁと思う。継続は力なり、というが、本当だと思った。

外村の活躍はお客さん、特に高校生の双子の女の子のお客さんとのやり取りを中心に描かれる。一卵性双生児で見た目は変わらないのに、性格が違うという設定。先輩のお客さんとしてはじめて会ったときに、はつらつとした妹のほうがピアノもうまいように見えるのだが、外村は物静かな姉のほうがうまいと看破する。でも実際に妹は途中でスランプに陥り、ピアノもやめてしまう。この姉も妹と比べられてとても悩んだ。それでも自分のやり方を信じて続けてきた。結果、姉はプロのピアニストになろうと決意する。妹は調律師になって姉をサポートしていくと表明する。ここには彼らの立場になってずっと考えてきた外村の影響がある。こうやって誰かの人生に影響を与えることができる仕事ってすごいと思った。

今はSNSなどで友達やクラスのヒトが何をやっているかすぐに知ることができる。実際にとても気になってしまい、いい話は正直うらやましく思ってしまうこともある。でも、生まれた環境が違うんだし、むしろヒトには違いがあって、それそれ良さがあるんだ、ということに気づいた。自分らしく生きていく。周りをきにせず自分の進むべき道をみつけられたらいいな、と思う。

最後にまとめになるが、あきらめずに続けること、ヒトはそれぞれ違いがあって当然で、自分のことを見つめて、自分らしく生きていくこと、そろそろ進路も考えなくてはいけないということを学んだ。また、今度調律師の方が家に来たらどうして調律師になったのか聞いてみたいと思う。



閑話休題。
もし、あなたが大学に行ける状況にあるのなら、できるだけランクの高い学校へ行ったほうがいですよ。今はわからないかもしれませんが、ランクの高い学校を卒業していると、もたらされる機会が段違いです。学校名というのは一生背負っていくことになります。途中で変えたくても変えられません。
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