「心が聞こえるわたしと、音のないきみの物語」:読書感想文

お知らせ:2021年8月29日更新

リクエストにお応えして「心が聞こえるわたしと、音のないきみの物語」の感想文です。

ラノベですね。内容が子供っぽいので、「いい年してこんなの読んで。。。」と思われるかも。
その点では取り扱い注意ですね。

書店で手にとったのがこの本。表紙のイラストに惹かれたからだ。川のほとりの草の上に座っているかわいい女の子と、その横に寝転ぶ男の子。おそらく二人は高校生だ。タイトルに「わたしときみの物語」とあるように青春のラブストリーなのは間違いない。ちょっと中をみると読みやすそう。これならふだん本を読まない私にも感想文が書けるだろう。

物語はヒトの心を読むことができる女の子と、耳の不自由な他校の男の子とのさわやかな恋愛小説。超能力が使えるという設定はちょっとファンタジーだな。どちらかといえばライトノベルなのかな。

主人公の志摩は高校3年生。他人に嫌われることを嫌がり、地味に目立たないようにしている。嫌われないようにするあまり、能力を使ってヒトの心を読み、それに対して怒ったり、落ち込んだりしている。ヒトの心が読めて、そのヒトの本心や考えていることがわかったらどんなにいいだろうかと思う。相手がどう思っているか、ああ言っているけど、本当はどう思っているのかなんてみんな気になるし。SNSで誰が何を言っているかとても気になるしね。

ストーリーは春から始まる。志摩はSNSに自分が犬を散歩しているときの動画が上がっていることを友人の千夏から教えられる。動画はとてもきれいで、そこに映る自分は自分でないみたい。でも、無断で撮影した人間が気に入らない志摩。撮影者を突き止めると、それは他校の高校3年生の男の子だった。彼は翼という名前で、物静かなイケメン。でも、生まれつき耳に障害があり、人工内耳という機器を使って音を聞いている。タイトルに「音がない」とあるものの、本の中には耳が聞こえないという描写は最初のところだけで、その後はほとんど出てこない。まあ、雰囲気ですね。

漫画的なファンタジー感、ドタバタ感で物語が進む。志摩の両親は離婚していて、デザイナーの祖母と住んでいる。志摩と翼のデートの行き先がバラ園。そこで、ほぼ絶縁している母親とばったり出会って、なぜか母親は小さい男の子を連れている。取り乱して、その場から逃げ出す志摩。翌日心配して志摩の学校に訪ねてくる翼。他校の男子が校門で待っているなんて。少女漫画の世界だよ。

ファンタジーは続く。季節は夏。思い切って夏祭りに翼を誘う志摩。浴衣を着て、夏祭りのグループデート。高校3年生で受験生という設定はどこかに行ってしまっているね。でもいいよね。浴衣でデート。女子のあこがれだ。そこで志摩はケガをして、翼の家でケガをみてもらう。

翼の設定もすごい。イケメンで、頭も良くて、お金持ち。まさに王子様。自分の部屋が15畳もあって、出窓に観葉植物。テレビに棚にぎっしりのDVDって。目指している大学が東大工学部で、将来はNASAでロケットの研究。ああ、夢があるなぁ、ありすぎるよと思わず声が出る。あと、インドの紅茶の飲み物のチャイや翼の憧れる映画監督がインド人だったり、作者の好みもさり気なくでてくるところにクスっとした。

片思い相手が自分以外の異性と話をするのが気になるよね。お互いにささいなことから誤解して、しばらく会話をしなくなる。そこででてくるのが、SNSでの動画コンテスト。その名も「私のブレイブ・ストーリー」。ブレイブは勇気という意味だ。勇気を出して何かをするというのが動画のテーマだ。志摩はすれ違いになっている翼に自分の思いを動画で伝えようと決意する。

彼女はヒトの心を読むという能力の誤解から母親とは疎遠になっている。それに対して責任を感じていて、反省している。動画コンテストへの応募はいいチャンスととらえ、その事実に向き合おうと決断する。彼女は母親へ謝罪し、その場面を撮影し、コンテストへ応募する。それは翼へのメッセージだ。

翼がそれを見ているかどうか気になる志摩。投稿から数日後、翼も動画を投稿。そこには志摩と翼が一緒に行った場所、一緒にやったことの場面のスライドショーだった。スライドショーの最後に自分が人工内耳を使っているということを勇気を出して動画で見せる。うーん、かっこいい。

最後は誤解も解けて、お互いに告白して、志摩の動画は入賞して、超ハッピーエンド。私のお腹もいっぱい。ごちそうさまです。でも、現実はこんなにうまくいかないよね。ヒトの心は読めないし、都合のいい王子様はやってこない。まあ、小説だからいいよね。

この本は登場人物の設定、ストーリーの展開など漫画っぽくて、ちょっと子供っぽいかなと思う。一方で、共感するところも多かった。メッセージを送ったのに、レスがないとか、スマホが気になって仕方がないとか、今の私達の気になることはまさにそれだし。本を読むのは楽しいなぁ、これを機会にこれからも本を読んでみたいなぁと思った。次はどんな本が良いかなぁ。やっぱりファンタジーな青春小説ががいいかなぁ、と考えている。(1974字)

閑話休題。
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