「幕が上がる」読書感想文

お知らせ:2021年8月29日更新

「幕が上がる」の読書感想文です。(1882字)
各パラグラフの頭に何について書いているかを説明しています。自分で書くときの参考にしてください。
このまま使えます。また、パラグラフごとに分かれているので、適当にパラグラフを選んで使うこともできます。
主人公のさおりを中心に書きました。他のキャラの視点で書いてもいいですね。

(あらすじ)
北関東の高校の演劇部を舞台に、メンバーの成長を描く。3年生が部活動を引退し、2年生が部を引っ張っていくところからはじまる。主人公のさおりの語りでストーリーは進んでいく。どうしようかと悩んでいたところに、学生演劇で女優だった吉岡先生がやってきて、演劇部の面倒を見てくれることになる。他校のエース部員も転校してきて、演劇部は県大会優勝という大きな目標に向かって進む。

(最初に感じたこと)
読んですぐに感じたのは、文章が短いのに場面をイメージしやすいということだ。例えば、「山から吹き下ろす5月の風が、校庭に砂ぼこりを巻き起こす」。作者について見てみると、劇作家でこれがはじめての小説とのことだった。ドラマの台本に近いのかな。とても読みやすくて、正直本をあまり読んだことのない私にとってはとても良かった。

ストーリーは高校生活を舞台にしているのでとても親しみを感じる。高校生活にはドラマの要素が盛りだくさんだ。先輩後輩、入学卒業、恋愛、家族、進路、受験勉強。読者のほとんどは高校に行っていると思うので、こういう部分も共感を生みやすいのだろう。

(印象にのこる部分)
この話で一番切ないのは卒業に関連している。県大会に優勝すると全国大会に行けるが、その大会は翌年に行われるのだ。つまり高校3年生が県大会で優勝しても、卒業するので、翌年の全国大会はでることができない。それでも目標に向かって進むメンバーを見て、読みながらつい感情が入ってしまう。私も演劇部に入りたい、こんな高校生活を過ごしたいと思った。

(最初に感じたこと その2)
あと、女の子の気持ちをうまく描いていると思う。友達の好きな先輩からデートに誘われて、あしらう様子を客観的に自分で語ることろなどはとても良くわかる。季節の描写もとてもみずみずしい。あれっ、高校生活ってこんなキラキラしているのかな?と思わず思ってしまう。作者は「オリザ」という名前なので、女の人かな?と思っていたが、男の人だとわかって、さらに驚いた。

(途中に感じたこと)
でも、登場人物はそれぞれキャラが立っているし、話がちょっとできすぎていて、マンガのような感じもする。あと、演劇経験のある先生が赴任してくるのはわかるがが、同じ地域の他校の生徒が2年生で転校してくるなんて実際にはないだろうな。小説なので夢があっていいなぁ。

(途中に感じたこと その2)
演劇部メンバーの奮闘がメインのテーマならサブのテーマは吉岡先生だ。彼女は部員の憧れの存在として描かれる。こんな大人になりたい、と。実はさおりたちが成長すると同時に先生も成長していく。大学演劇の世界で有名女優だった先生は挫折して郷里の高校教師となったのだが、さおりたちの奮闘を見て、自らももう一度女優になることを目指すのだ。物語の中盤で先生は遠くで見守る存在となり、さおりは独り立ちしていく。このあたりはとてもいい。

(途中に感じたこと その3)
さおりは役者ではない。脚本、演出といういわゆる裏方担当だ。演劇といえば俳優女優にスポットが当たるが、この本を読んで演劇で役者と同じくらい重要なのは台本や演出なのだと知ることができた。高校の演劇部は普通は部員が少ない。少ない部員それぞれにぴったり合うような既存の台本はない。よって、さおりがオリジナルで台本を書くことになる。

「銀河鉄道の夜」をベースに選ぶが、ラストシーンの演出で悩む。ぎりぎりまで悩んで、自ら考えて作り上げる。文化祭での予行演習、さらにそして地区大会。ミスを修正して行く部員たち。セリフを磨き上げて、臨む県大会。私も一緒にハラハラしっぱなし。舞台が終わった瞬間、拍手が止まない。思わず泣いてしまった。とても感動した。テレビドラマを見て感動することはあったが、本を読んで泣くなんて今までなかった。

さおりはオリジナルの台本作成、県大会出場を通じて自信をつける。はっきりしていなかった進路についても、大学で演劇を学ぶ、という具体的なものに変わっていく。高校時代に何か好きなもの、打ち込めるものを見つけるというのはとてもうらやましい。私も何か見つけなければ。

(その他感じたこととまとめ)
最後になるが、本書にでてくる宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」という作品は名前は知っているが、実はどんな話かよく知らない。これからアニメで観るか、本で読んでみようと思った。また、本書はももいろクローバーの主演で映画化もされている。映画自体はとても評判がいいようだが、ももクロのメンバーから配役を決めるのはちょっと無理があるかな、とも思う。体育会系の夏菜子はさおりのイメージではないかな。さらに吉岡先生は黒木華さんだ。吉岡先生は美人の設定だが、黒木華さんではないかなぁ。そんなことを思いながら楽しく読めた。これを機会に色々な本を読んでいきたいと思った。

閑話休題。
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