「犬が来る病院」:読書感想文(かため)

お知らせ:2020年8月17日更新→

「犬が来る病院」の読書感想文です。感想文ということを意識して書きました。読書メモを元に書いています。

日本で初めて小児科病棟に犬セラピーを導入した聖路加病院の患者の様子を描く。子供の患者の治療の様子、経過を医師、家族、スタッフのやりとり等とともに紹介。

著者は写真家。先行して出版した同名の写真集が好評で、取材ノートの内容を再構成したのが本書。

タイトルに少しミスリードのきらいがある。犬と患者のやり取りを期待したが、患者の入院生活とその経過に誌面の多くが割かれている。また、挿入されている写真も少なく、もっと多ければよかったと思う。しかし、挿入されている写真のクオリティーはさすが。

聖路加がすごいという話はその有名な院長とともになんとなく知っていた。中でも子供の患者向けの先進的な取り組みが聖路加でなされている、と本書で知った。

病気は子供でも大人でも同じ。しかしながら精神的に未発達ゆえ、治療する側も受ける側も困難が伴う。本書に登場する子どもたちの多くは白血病を患う。著者が取材中に亡くなってしまう子供も多い。

その中でも、自分の置かれている状況を理解し、両親にも気を使っている一人の子供が印象に残った。生きている、というありがたみを改めて感じた。(471字)

 

 

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